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「文武両道」を貫いた教員人生と、地元長岡への恩返し ―英語教諭として、サッカー指導者として ―

獨協人登場2026.04.04
「文武両道」を貫いた教員人生と、地元長岡への恩返し ―英語教諭として、サッカー指導者として ―
一般社団法人長岡六花スポーツクラブ代表理事
英語教諭
高野 康(たかの こう)さん
1986年 英語学科卒・1987年 経済学専攻科修了

1986 年に外国語学部英語学科を卒業し、1987年に経済学専攻科を修了された高野康(たかの・こう)さん。長年にわたり、新潟県の高校で英語教育に携わりながら、サッカー指導者としても多くの生徒たちを育ててこられました。現在はフットサルクラブの立ち上げにも尽力し、地元長岡のスポーツ文化の発展に貢献されています。今回は、「文武両道」を信念に歩んできたその道のりを綴っていただきました。

教員として、サッカー指導者として

新潟県の県立高校で英語教諭として38年間勤め、この3月に定年を迎えましたが、現在は再任用教諭として引き続き勤務しています。小学校の頃よりサッカーが大好きで、小学4年生で学校のサッカー教室に入って以来、今でもプレーは続けています。高校の教員になったのも、英語を教えたいからというよりは、高校のサッカー部で指導をしたいからという理由でした。2校目に赴任した1992年4月より、2022 年3 月まで、30 年間、サッカー部の顧問を務めました。


 長岡ロッカ結団式2023年5月

地元・長岡でフットサル文化を育む

現任校は、サッカー部がない学校なので、サッカーの指導からは離れていますが、代わりに取り組んでいるのが、フットサルクラブの運営です。私が生まれ育った新潟県長岡市は、雪国です。冬場は、降雪のため、グラウンドでサッカーができなくなるため、体育館で行われる5対5の室内サッカーであるフットサルが盛んに行われています。小学生、中学生のチームを持つ長岡JYFCは、これまで全国優勝6度を誇り、サッカーでも活躍がめざましい帝京長岡高校は、2度全国制覇をしています。これらのチームで育った選手たちが、サッカーのJ リーグに当たるFリーグで活躍しています。その数は現在10名ほど。そういった選手たちに、地元長岡で活躍する場を与えようということで立ち上がったのが、「長岡ロッカ」というクラブです。2022 年度から活動を始め、新潟県リーグを1年で通過し、今年北信越リーグ2部で3年目のシーズンを迎えています。新潟市にサッカーJ リーグのアルビレックス新潟があるように、長岡市には、フットサルFリーグクラブを持ちたいと思っています。町の活性化につながると確信しています。

大学時代に育んだ「文武両道」の精神

私が獨協大学を選んだのは「大学は学問を通じての人間形成の場である」という建学の精神に惹かれたからです。大学進学時に将来就きたい職業が決まっていたわけではないのですが、好きなサッカーを通じて、世界のことに興味を持ち、どんな職業に就くにせよ、英語をやって損はないと考え、外国語学部英語学科を選びました。高校の時から、私のテーマは、「文武両道」。大学でもしっかり勉強をしながら、サッカーにも真剣に取り組みたいと考え、体育会のサッカー部に入部しました。1年生の時は、当時の4年生が素晴らしく、埼玉県内でも強豪だったのですが、2年生になると人数も少なくなり、なかなか勝てず、3、4年の時には、県リーグの2部で戦いました。4年の秋のリーグ戦では、なんとか優勝し、1部最下位のチームとの入れ替え戦で勝利し、1部昇格を決めての引退でした。 


大学4年時 

学問の方では、石井ゼミに入り、英語というよりも、国際関係論について学びました。私が学生時代を過ごした80年代は、米ソによる冷戦の時代。アメリカとソ連の政治の仕組みを比較しながら、どのような政府が理想なのかを考えました。卒論のテーマは、「レーガノミクス」でした。 

大学時代は、勉強と部活の両立に努め、本当に充実した日々を過ごせたと思っています。故郷を離れて生活してみて、初めて故郷の良さに気づいたのも大学時代でした。将来地元長岡で暮らしたいと思うようになり、地元に戻るなら、サッカーの指導にも関われる教員がいいと思い、教職に就くことになったのです。「文武両道」は、教員になってからもずっと私のテーマであり続けました。 

若い世代へ――教職の魅力を伝えたい 

今、教員のなり手不足が大きな社会問題となっています。確かに大変な仕事ではありますが、人の成長に立ち会える、やりがいのある素晴らしい職業です。多くの人に教員を目指して欲しいと思っています。

石井ゼミ合宿2列目右から2番目 

サッカー部卒業アルバム 前列右から3番目 


*プロフィール* 
高野 康(たかの こう)さん 
1986 年 獨協大学外国語学部英語学科卒業 
1987 年 経済学専攻科修了 
新潟県立高等学校にて英語教諭として38年間勤務。現在、再任用教員として勤務中。長岡市を拠点にフットサルクラブ「長岡ロッカ」の運営にも携わる。
https://nagaokarocca.com/club/message/
※トップの写真は、長岡高校後輩のFM新潟パーソナリティ上村知世さんと高野さん

獨協大学同窓会報141号(2025.11)掲載のものです。