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社会人になっても、 大学の先輩に刺激をもらっています

獨協人登場2023.10.27
社会人になっても、 大学の先輩に刺激をもらっています
 地方のおいしい食材を全国に展開するサポート業やタ ブレットを使った決済システムを導入する営業コンサ ルティング業を展開する株式会社グローバルコンサル ティングの村上翔さん。2007 年の大学卒業後リクルー トのグループ会社に入社。ご家族の転機もあり、同じ ゼミ出身の小川泰幸さん(03 年経営卒)が在籍してい た、コールセンターのベンチャー企業に入社し、経営 企画と人事を経て、その後に小川泰幸さんが独立する に併せて、現在の会社に入社。各事業を経験し現在は 副社長としてご活躍。大学時代の大久保ゼミの経験を 中心にお話を伺いました。 

「大久保ゼミ」での思い出は? 

 大久保ゼミは、「マーケティング」のゼミです。ただ、週 1 回 のゼミの時間以外の活動が多かったです。例えばゲストの方のア テンドです。先生自身が元々毎日新聞社の記者だったこともあり、 先生の持っているゼミ以外の授業で外部の方(政治家や著名人) をお呼びしての授業がありました。その際に、アポイントや当日 までの段取り、当日のアテンドもゼミ生が担当していました。また、 今では大学内では許されないと思うのですが、3 か月に 1 回程度学 内でバーベキューをやりました。先生の授業のポイントとして「ホ スピタリティ」というのがあり、それを学ぶためにバーベキュー をやって外部の人を招待しおもてなしをしなさいというお考えの ものでした。講演に来てくださった外部の方や、先生方をお招き して現在の 6 棟のあたりで行いました。 ダメだと思い、自然と時事ネタも把握しておかなければと いう気持ちになりました。先生のいう「ホスピタリティ」 がこのような活動を通して理解できていきました。 他ゼミにはない、ユニークな部分としては「面接」です。 新入ゼミ生の面接を上級生が行います。最終面接は先生な のですが、事前の選考で応募者は当時 200 名以上いまして、 面接でどんどん 5 人ぐらいを交代で見て評価をつけて最終 的に 20 名程度に絞ります。選考基準も先生は教えてくれ ませんでした。動機や上級生を見ていればどんな学生を選 ぶかわかるでしょ? みたいな感じで。自分たちで選考基 準を考えたので、考える力はついたと思います。 その他にもディベートをやってみたりとか先入観をなく すためにブレーンストーミングのトレーニングもやりまし た。スピードリーディングという 1 か月で 12 冊本を全部 読んで感想のレポートを書く課題もありました。そういう 基礎スキルを学びながら外部の方、OBOG との段取りを組 んだりする。実践形式での学びというのが大きな特長でし たね。 

ゼミ卒業生とのつながり 

 今もゼミの先輩の小川(大久保ゼミ 29 期、03 年経営卒) が立ち上げた会社で働いているように、ゼミ卒業生のつな がりはとても強いです。学生時代も、ゼミ卒業生が大学・ ゼミに顔を出して私たちの指導をしてくださいました。特 に就活の時期は気軽に相談できる社会人が多くいるという のがありがたかったです。 先輩の一人としてうちの代表の小川がいて、就職後 2・3 年してから小川の方から「今ベンチャーにいてちょっと人 が足りないので来てくれないか」と声をかけてもらい転職 しました。ちょうどそのタイミングは両親が体調を崩した りして仕事が続けられなくなったこともあり、自分自身で より生活費を稼がなければならない状況でした。リーマン ショックもあって、当時の企業でもボーナスが出ないよう な状況でしたので思い切ってベンチャーに飛び込むことに 決めました。後から聞いたことですが、小川は私が学生の 時から目をつけていたようです。当時ゼミ長をやっていま したので、在籍している 2・3・4 年生の 70 人ぐらいを取り まとめたり、卒業後は OBOG 会の幹事をやり、幅広い年齢 層の方と話す、自分から積極的に動くといった能動的な部 分を見てもらっていたんじゃないかなと思います。 

仕事で大事にしていることは? 

 「折れずにやり遂げること」だなと思います。折れた時点 でやれることがあるはずなのに思考が止まってしまう。やれ ることはまだあるだろうと思って諦めないでやることが大事 だと思います。過去にもきつい役割もありました。売上を上 げていくと同時に、内部の体質改善も必要な時期がありまし た。つまり人員整理です。スムーズに受け止めてくれる人も いればそうじゃない人もいる。価値観も人によって違うので、 難しかったですね。 ただ、この考えも大久保ゼミの先輩に相談したのがきっか けでもあります。会社が傾いてもうダメかもしれないという ときに自分の身を守るようなことを考えて相談にしに行った ことがありました。その際に「お前さ、本当にやれること全 部やったのか?」って言われて、はっとしました。全くやっ てないなと。その相談後に、気持ちを入れなおして社長の小 川を再度説得して事業を展開させたことがありました。社会 人になっても、大学の先輩に刺激をもらっています。