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卒業式祝辞

卒業生の皆様おめでとうございます。

ご父母の皆さま並びに関係各位の皆様、本日は誠におめでとうございます。

同窓会を代表いたしまして一言ご挨拶させていただきます。

私は、1970年卒業の3期生でございます。

いわば、皆様よりほんの少しばかり前に卒業しました一先輩であります。

その一先輩として本日のよき日に、卒業生の皆さまに一言申し上げることができるとすれば、それは「今、じぶんが置かれている環境が今の自分にとって最も相応しい」と受け入れてほしいことです。

皆さんは、まさにこれから人生の大航海に乗り出そうとしております。

言ってみれば、やっと助走期間が終わりスタートラインにこれから立とうとしております。

本日卒業式を迎えるにあたり、じぶんが置かれている環境は人それぞれ様々であろうと思います。

就職が決まりルンルンの方もいれば、まだ就活中の方、さらに学問を深められようとする方、どのような方にも共通して言えることは、今自分の目の前にある現実が順境であろうが逆境であろうが、その現実にどのように対峙するかを決めるのは自分でしかないということです。

自分はどうしたいのかを決められるのは自分でしかないのです。

自分の夢だとか希望に向かい目の前にある現実にどのように取り組むのかを十分考えそれに基づき行動を起こす、どれも他人ではなく自分が決めなければなりません。

そうであるならば尚更のこと今の自分を取り巻く環境を自分の手で変えられるチャンスであると理解していただきたい。

これからの長い人生航路には様々な出会いが待っています。

良い時ばかりではなく辛い時もあるでしょう。

しかし、それらはすべてその人にとって必ず意味のある出会いであると思います。

どのような環境の中にあろうと与えられた現実に前向きにポジティブに対処し、今自分がしたいことは何なのかを強い信念をもって向き合って欲しいと思います。

皆様の先輩である卒業生は現在8万人を超えており、さまざまな分野、職域で活躍されております。

その中で最近の事例をご紹介しますと、先の衆議院議員選挙で獨協大学卒業生の中から初めて国会議員にお二人の方が当選されました。

そのうちの一人とつい二週間ほど前に議員会館を訪ねてお話をさせていただく機会がございました。

その方は、以前より同窓会のある支部の代表者をしていただいておりまして現在も同窓会活動に積極的に取り組んでいただいております。

この方とお話しさせていただいたときに学生時代から国政に参加することが目標だったのかどうか聞いたのですが、全く考えてもいなかったと告白されていました。

まさに今日自分がこの席に座っているのは様々な方々との出会い、めぐりあわせで今日があるとおっしゃっていました。

卒業後地元に帰り普通のサラリーマン人生であったのが県知事との出会いで市議選に立候補することになり市議会議員、県議会議員と選挙を乗り越え、たまたま退任される大先輩の議員の代わりに衆議院選挙に党公認で初の国政選挙に乗り出した。

過去5回の選挙戦を戦ってきたが、その都度必死に勝ち残ることだけを考えてきて、一度たりとも負けたらどうしようとかは考えたことはなく、今日まで実際に負けたことがないそうです。

様々な方のサポート、出会いを通じ、目の前の出来事に必死に立ち向かうことで今日まで来たという話をされていましたが、まさに良い実例なのではないかと思いました。

話が余談になってしまいましたが、乗り越えてきた小さな波も大きな波も振り返ってみるとどれも自分のキャリアパスにとって十分意味のある出来事であったと思える時が必ずやってまいります。

あの時にこうしておけばよかった、もっと勉強しておけばよかったといったことのないように、目の前にある現実をしっかりと受け止めていただきたいと思います。

大いなる自省の念を込めて皆様への一言のアドバイスを私のご挨拶の代りとさせていただきます。

本日は誠におめでとうございます。

一般社団法人獨協大学同窓会
会長 岩崎 賢三

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