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卒業生便り(群馬県館林市)

OBの鳥羽成明(とば なりあき)さん(78年英語卒、群馬県館林市在住)は、
お仕事のかたわら、ライフワークとして「釧路湿原」、「館林の花山のつつじ」等をテーマとした油絵を描いています。

鳥羽さんが、油絵と出合ったのは、佐野日大高校時代の美術の授業でした。
同時に美術部に入部。

社会人になってからも研鑚を積まれ、現在は、館林邑楽美術協会事務局長を
つとめ、館林地区勤労者美術展では、群馬県知事賞をはじめ、市長賞などを受賞されています。

また、創立68年の歴史を持ち、約400名の会員と全国に15支部を持つ
「一線美術会」の会員として、2008年に初入選以来、連続入選を果しています。

鳥羽さんの作品の一部をご紹介します。

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「浩然の気」(1993年) 県知事賞受賞作品

「浩然の気」は、獨協大学の校歌の歌詞にも出てくる言葉です。
作詞は、鳥羽さんの恩師、小池辰雄先生です。

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「天然の幕屋」(1996年)県知事賞受賞作品

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「焔(ほむら)」(2009年)

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「花山礼讃」(2014年)

花山(つつじ)シリーズは、東京都美術館に出陳されています。

最近は、お父様の戦争体験をもとにした、内面描写を主体とした作品も手掛けられています。

「自ずと描かしめられてくるような、あるいは、筆を持ちながら新たに示されつつ描いているような感覚になります。」
(鳥羽さん)

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「月下の凱旋Ⅱ」(2016年)

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「声」(2017年)

芸術のたましい 「無作とは」

鳥羽さんが影響を受けたという、小池辰雄先生の名言(出典:小池 辰雄 著作集 <第二巻>「芸術のたましい」)を記します。

「人間の造花がどんなに完璧に出来上がっていても、そこには光がない、生命が通っていない。これに反して、自然の花は、どんなに虫に喰われていても、そこには生命がある。即ち、破れた自然の花は、立派な人間の造花を笑う。
虫喰いの活きた花は、立派な造花に優る。そのように作意的な芸術品は、無作の芸術品に及ばない。無作とは、やむにやまれぬ内的衝動によっておのずから成り出でた作品のことである。そこに芸術のたましいがあるからである。」

鳥羽成明さん プロフィール

獨協大学卒業後は、旅行会社を経て三洋電機に入社。技術文書等の翻訳に携わるほか、マレーシア、インドの現地法人設立に参画。現地の新入社員を日本に研修生として受け入れ、日本語講座を担当。現在は、パナソニックに勤務するかたわら館林邑楽美術協会事務局長をつとめる。一線美術会会員。

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天野先生の肖像画を寄贈していただきました
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