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夢幻のごとき ─野田謙吾中将と昭和期の陸軍─
著者 松本一郎(獨協大学名誉教授)
定価(本体2000円+税)
体裁 四六判・上製カバー装・180頁
刊行 平成23年9月30日
発行 緑蔭書房
173-0004 東京都板橋区板橋1−13−1
電話03−3579−5444
本書は、野田謙吾陸軍中将(終戦時は第51軍司令官)の遺稿に基づいて、同中将の軍歴を追いながら、彼がかかわった昭和期陸軍の歴史を垣間見たものである。
野田中将は、政治性のまったくない人であったから、彼を知る人は少ないであろう。柔和な面影にもかかわらず、緻密にして剛胆、与えられた職務に忠実に励む軍人であった。
とかく悪評の高い昭和期の陸軍であるが、このように純粋な武人も多数いたのである。
明治期の陸軍は、天皇の下で、一糸乱れぬ行動に終始した。
しかし、昭和期の陸軍上層部は、天皇の意向をないがしろにして、勝手気ままな振る舞いに及び、先輩たちが創り上げた理想の陸軍を滅ぼしただけでなく、日本国全体を滅亡に追い込んだ。
本書は、その鎮魂の書でもあり、反省の書でもある。
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