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Zの精神 日本一目指して 最後までやり通す経営哲学

獨協人登場2022.02.28
Zの精神 日本一目指して 最後までやり通す経営哲学

Zの精神 日本一目指して 最後までやり通す経営哲学

株式会社ブラザーズ代表取締役
北浦 明雄さん(97年経済卒)

大学卒業後、オーストラリアでのワーキングホリデー中に働いたハンバーガーレストランで、「日本でこんな店をつくりたい」という思いに突き動かされて、2000年に素材や手作りにこだわる「グルメバーガー」専門店Brozers'を創業。東京・人形町本店をはじめレストラン、デリバリーなど都内5店舗を経営する。大学時代から起業まで、そして経営者としての心構えなどを伺った。

獨協大学へ進学するきっかけは

 兄が獨協を受けて合格したという経緯がありました。私自身、海外で生活した経験があったので英語学科を受験しましたが残念ながら不合格。特に理由もなく経済学科を選びました。
 最初は体育会ボクシング部に入りました。長続きしなくて、部活を辞めたあとはアルバイトをしながら、特別に打ち込むものもなく過ごしました。

幼少期の海外生活から渡豪まで

 3 歳から10 歳までベルギーで生活していました。その7 年間は日本では決して経験できないような多様な?たちとの関わりがあり、自分の価値観を構築する場になりました。
  帰国したあとは日本の生活にどっぷりつかりました。就職活動で10 社ほど受けましたが、最終面接に進んだのは1 社だけ。結局全部落ちてしまい、自分の自信の無さが面接官にも?透かされたと感じました。自分に何ができるのかと考えるようになり、このまま仕事についても?続きしない、修業が必要だと感じました。
 自分を変えていく必要があるという心境に至ったとき、同じゼミの一人が休学して、海外で日本語を教えに日くという話を聞きました。海外で何かを見つけるという選択肢もあるんだと思いました。誰も知り合いがいない海外で自分を試してみようと決断しました。不安しかないけれどとにかくやってみるという心境でした。

ーオーストラリアでのワーキングホリデーで働いたハンバーガーレストランが大きな影響を与えていますね。

 最初はシドニーのホテル内の皮革製品を扱う店で働きましたが日本人を見下すような人がいて、2 か月ほどでけんかして辞めてしまいました。
 当時通っていたハンバーガー店「アーチーズ」の店員と仲良くなっていて、かねてから仕事の悩みの相談などをしていました。次の仕事を探さないといけない、そんな時にふとこのハンバーガー店で働けないかなと思って、最初は無給でも良いから使ってみてくれと申し出たのです。店は居心地が良く、店員同士もお客さんとの関係も良好。自分を抑えることなくのびのびと仕事ができました。
「チアーズ」で働いていた頃
 閉店後に床のモップかけをしている時に「あ、こんな店を日本でやってみたいな」という、まさに魂から湧き出るようなゾクゾクする感覚に包まれました。油まみれになってハンバーガーを焼く自分の姿を想像するとしっくりきたのです。
 

飲食店の仕事と経営スピリッツ

 Brozers'は、グルメバーガーと言われる単価が高い商品を扱っています。品質を極めるためハンバーガー職人がいるお店と思っていただければ良いと思います。

ーBrozers'は"th"ではなく"z"を使っていますが経営スピリッツとの関係は?

 まず「凡事徹底」です。小さい事でもおろそかにしないということです。何でもないことを徹底して取り組むというのはとても大切です。そして「Zの精神」。アルファベットの最後の文字です。つまり途中で投げ出さず必ず最後までやり通すということ。
「凡事徹底」の文字が入った本社のスリッパ

コロナ禍にある同窓生にメッセージをお願いします

 同じキャンパスで学んだ同窓生が、どの業界でどんな活躍をされているか興味があります。同じ飲?業の?ともつながれば、何かが生まれるかもしれません。在校生にも仕事の話など、何かお役に立てたらうれしいです。
 時代が変化しても、元になるのは自分です。どんな風が吹いても、大変な状況でもチャンスに変えようと思うことが?切です。雲に隠れていても太陽は出ていますから、そこへ向かって進んでいきたいですね。



ブラザーズ代表取締役 北浦明雄さん
Dokkyo Alumni NEWS 056

https://youtu.be/h7Dft8DtzV0