獨協人登場

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UBUNTU/絆/I am what I am because of you

獨協人登場2022.03.02
UBUNTU/絆/I am what I am because of you

UBUNTU/絆/I am what I am because of you

藤井優花さん(2022年英語学科卒)
今春卒業し、ソーシャルビジネスを通じて社会問題の解決に取り組む起業家集団 株式会社ボーダレス・ジャパンに入社した藤井さん。学生時代は文部科学省がグローバル人材育成施策の一環として行う留学促進キャンペーン「トビタテ!留学Japan」の奨学生として1年間、ベルギー、デンマーク、オーストラリアの3か国に留学しました。藤井さんが出逢った世界を変える一流のリーダー達から学んだアフリカの精神「UBUNTU(ウブントゥ)」のこと、これからどんなことをしていきたいかについてインタビューしました。

アフリカ流の⽣き⽅「UBUNTU(ウブントゥ)」

 留学中、「自分もこういう人になりたい」と思った二人のアフリカ人と出逢いました。
 一人はデンマークでのインターンシップ先の国際NGO「Crossing Borders(境界を越えて)」の創設者であり、代表をつとめるガルバ・ディアロさん、もう一人はCrossing Bordersのパトロンのジンジ・マンデラさん(南アフリカ共和国初の黒人大統領ネルソン・マンデラ氏の次女で、当時デンマーク大使 2020年に59歳で逝去)二人からは「UBUNTU(ウブントゥ)」の精神を強く感じました。「UBUNTU(ウブントゥ)」はアフリカ南部のズールー語で「あなたがいてくれるから私がいる」、謙虚さと感謝をもってまわりの人と共に生きることを意味しています。また、普遍的な絆を意味する哲学用語としても使われています。
 ガルバさんは西アフリカのモーリタニアで生まれ育ち、現在はデンマークを拠点に活動しています。1999年にイスラエルとパレスチナの人々を平和構築のための教育プログラムで繋ぐCrossing Bordersを立ち上げました。年齢や立場に関係なく、相手の話に耳を傾け、同じ目線で話をしてくれる、相手のよいところを見つけて、その人がどのようにしたら輝けるかを考え、背中を後押ししてくれる、その姿は私が理想とするリーダー像です。
 ジンジ・マンデラさんはホールでの講演会を聴かせていただく機会がありました。20メートル先の彼女はエネルギーに満ちあふれ、強いオーラを身にまとっているかのように感じました。当時はまだ自分の英語が拙かったこともあり、勇気が出なくて話しかけられなかったことを後悔していますが、あの日あの時間に彼女と同じ空間にいれたことは自分の人生の中でとても貴重な経験です。

多様な個性が輝くインフラをつくりたい


 私にとってデンマークの NGO で見た国籍や文化を超えた協働や共創は憧れであり、日本 でどのように実現できるのか帰国後ずっと考えていました。現在、世界では香港、ミャンマー、アフガニスタン、ウクライナだけでなく、アフリカや南米などからも社会情勢の変化によって難民として他国へ逃げざるを得ない方々が数多くいて、日本にも逃げて来ています。社会的なバックグラウンドに 関係なく、難民の人でも、日本人でも、大学生でも、社会人でも自分らしく学び、働き、生きがいを感じられる活力あふれた社会を創りたいと思っています。ソーシャルビジネス専門に扱う会社に就職し、自らも社会起業家として誰もが希望を持てる社会を創る側のひとりになれたらと思います。


藤井さん動画の収録風景
インタビューの聞き手はオンラインで参加した
このページの動画は同窓会公式チャンネルで!
2022年英語卒 藤井優花さんDokkyo Alumni NEWS 057

https://youtu.be/E_thUO7DTZQ


https://dialogue.radio/
2020年夏からトピタテ生をはじめ仲間たちと『Dialogue Radio』というポッドキャスト番組を始めました。コンセプトは「多様なライフストーリーに出会う場所」ヨーロッパには「難民による難民についてのストーリー」を届けるインターネットラジオ局があって、ドイツ、フランス、イタリアなどのヨーロッパの国に住む難民たちが遠隔で参加し番組を作っています。そんなラジオが日本でもできたらいいな、と思いました。